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「人間というのは奇妙な生き物だね。」
「そうね。僕たちスズメには計り知れない行動をとることがあるね。」 「夜中に大声で電話していたと思ったら、突然沈黙して夜空を見上げたりして。」 「目から大量の水を流して、気持ち悪かったです。」 「あれね。『なみだ』というらしいですよ。」 「いつもほっぺの方に行きますね。」 「ね。僕らならおでこにくっつきますよ。きっと。」 「どうして なみだ が出るんでしょう?」 「そういえば、こないだ本屋さんで立ち読みをしていた人が なみだ してましたよ。」 「え?本屋さんでですか?」 「しかも大人が児童書のコーナーで。なんか恐竜の絵本みたいでした。」 「心が渇ききってるんでしょうか。。。」 「悲しいお話だとつぶやきながら なみだ を拭いてました。」 「ふむ。悲しいお話で なみだ するのですね?」 「そうです。きっと、そうです。」 「では、実験してみませう。」「みませう。」 「あの おねいさん はどうですか?」 「袖なしのシャツを着て、ブーツを履いている季節感のおかしな おねいさん ですか?」 「そうです。あの下半身だけ冷え性っぽい おねいさん にしましょう。」 「あの~。おねいさん、おねいさん。」 「僕たちのお話を聞いてもらえませんか?」「ませんか?」 「あ、よろしいですか。では早速♪ 」 「フランダースの いぬ」 ネロは悲しい少年だった。おとうさんもおかあさんもいなくて、首の樽の中にワインなど入っていない山岳救助犬と肝心な時に死んでしまうおじいさんと暮らしていました。 「なんか、この辺りは感動が薄いですよ。飛ばして なみだ のシーンにいきませう。」 。。。『パトラッシュ僕もうつかれたよ・・・。』小さな声でつぶやくネロ 「いいです。悲しいかんじになってきました。」 『栄養がたりないんだ。あぁ、寒くなってきた。』弱々しくパトラッシュに手を伸ばすネロ。 『それでは私をお食べなさい』己に塩こしょうを振って、たき火にとびこむパトラッシュ 「うんうん。美しい じこぎせい です。」 こんがりと焼き上がるパトラッシュ。超大型犬なのでお肉もたっぷり。 「あ、おねいさんどこ行くんですか。これからが良いとこですよ。」 「あぁ~、『犬なんか死んでも食べないわよ!』と叫びながら走って行っちゃいましたね。」 「犬嫌いだったのかもしれません。しかし、悲しいお話作戦は成功のようですね。」 「いえいえ、まだ1例しか採集できてませんよ。」 「不十分ですか。。。ではあの おにいさん はどうですか?」 「あの、そこは尻じゃないのか?と言うほどベルトの位置が低いおにいさんですか?」 「そうです。裾を引っ張ってベルトのキープ力を試したくなる、あのおにいさんです。」 「おにいさん、おにいさん。」 「僕らのお話を聞いてください。」「ください。」 「え、聞くんじゃなくて、僕たちにお話してくれるんですか?」 「僕たちも なみだ できるんですか?」 「是非おねがいします。」「します。」 「すずめのおやど」 「このお話、前半は悲しいですけど後半はスズメ的に面白い話ですよ?」 「スズメ復讐劇の醍醐味ですね。」 ある所にやさしいおじいさんとおばあさんがいました。この二人のところには毎日のように2羽のスズメがやってきました。 『おい、爺さん。今ここで俺らに米を出すのと、芽が出たばかりの稲を荒らされるのとどっちがいいよ?』おじいさんの左肩に乗って脅すスズメ1。 『なあ、ばあさん。あんたの体じゃ金にならないんだよ。筋張ってて食えやしない。』おばあさんの左肩に乗ってささやくスズメ2。 やさしいおじいさんとおばあさんはスズメの脅しに耐えられなくなって、夜逃げしてしまいました。 「ん?この辺りこんなに殺伐としたシーンでしたっけ?」 「大筋はあってると思いますが、何か違いますね。。」 カモの老人に逃げられたスズメたちは隣の家の老人宅にあがり込みました。 『じじい。おとなしく米をだせ。ださねぇと部屋中を飛び回って喘息持ちにしてやるぜ。』居丈高に飛び回るスズメ1。 『ばばあ。米をよこせ。ウグイスと違って俺らの糞は化粧品にならないぜ。へへ、掃除がたいへんだー。』とそこら中に糞を撒き散らすスズメ2。 「この展開はまずいですね。」 「ええ、僕たち完全に悪役ですよ。」 しかしNOといえるお年寄りはそんな脅しには屈しません。スズメたちが去った後すぐに消費者センターにいきます。センター職員の的確な対応により、おじいさんとおばあさんはスズメ退治の方法を実行します。 まず自分たちがカモであったことを他のスズメに知られないように玄関にいつの間にか貼られているシール類をすべて剥します。そしてついでにフクロウの目玉を模した布も掲げておきます。 「ひぃ、シールはともかく。目玉は気持ち悪いー。」 「黒い縁に黄色い虹彩が最高にいーやー。」 これだけではお隣のおじいさんとおばあさんと仲のよかった2人は納得できません。 スズメ料理を出す居酒屋さんに連絡を取って、スズメ料理のレシピと写真を近所の電柱という電柱に貼り付けます。 さらにスズメ捕獲業者と契約して、この2羽のスズメに賞金をかけます。 そして、ついに悪徳スズメは公で捌かれることになったのです。 おじいさんはたずねます『何枚に下ろされたい?』 おばあさんも尋ねます『カラ揚げがいいかしら?それとも生造り?』 「ごめんなさい。ごめんなさい。」 「もう、人を捕まえて服装にいちゃもんつけません。」 「犬食べろとかいいませんー。」 震え上がるスズメたち。目には涙が浮かんでいます。 根はやさしい老人たちスズメたちに尋ねます。 『反省したか?反省したなら許してやるぞ。』 「ええ、ええ。反省しました。 。。。。スズメの涙ほど。」 ■□■□■□■【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■ 【ルール】 お題の記事に対してトラックバックしてボケて下さい。 審査は1つのお題に対し30トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。 チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。 1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)、 同一人物が複数のブログで1つのお題に同時参加するのは不可とします。 企画終了条件は 全10回終了後、もしくは企画者が終了宣言をした時です。 参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。 企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ なりっと さんのLife is Statisticで開催中の 第5回トラバでボケましょうお題..に参加してます。 お題は どうして涙が出るの? こまめに保存しないと、編集画面が消えたりすることを学びました。。。 胃が胃が。。 ちなみに立ち読みでうるっときた絵本はこれです。
by tana_suna
| 2006-05-12 12:06
| 創作小話
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